戦略人事とは、経営・事業戦略と人材マネジメントの連動を強化することで競争優位を目指すという考え方です。この考えに基づき、現在では欧米の先進企業の多くが人事の実務者とは別に「HRBP(人事ビジネスパートナー)」という、経営者や事業部門長の右腕となって戦略遂行を人と組織の側面から支えるエキスパートを配置しています。
HRBPを新たに採用する、あるいは社内で育成する。いずれの場合も、自社の各事業に対する深い理解や、ステークホルダーとの交渉など、従来の人事とはまた違った能力が求められます。今回は、アマゾンジャパンと資生堂ジャパンにおける事例を両社の人事部長にご紹介いただきながら、あらためてHRBPに求められる能力について考えます。
竹村 一郎Ichiro Takemuraアマゾンジャパン合同会社 人事統括本部長
上智大学法学部法律学科卒業後、日系の大手総合電機メーカーに入社。工場人事を経験後、アメリカに約5年駐在。帰国後は本社人事教育部国際企画担当、人事勤労部企画担当参事としてグローバル人事全般を担当。人事企画室組織人事担当参事を経て、経営監査部参事。その後、米系大手複合企業日本拠点の人事部 人事マネージャー、フランス系ラグジュアリーブランドの人事総務本部 人事部長、英国系消費財メーカーの人事ビジネスパートナー統括本部長等の外資系人事責任者を歴任し、2010年より現職。
本多 由紀Yuki Honda資生堂ジャパン株式会社 人事部 人事部長
1989年に資生堂入社し、大阪、福岡で営業を担当。2001年4月本社経営企画室にて経営改革プロジェクトなどを担当。2003年に第1子を出産し、2004年4月に復職。CSR部および人事部で女性活躍促進などを担当。2010年に第2子を出産し、2012年4月復職。2014年4月より人事部国内事業人事グループリーダー。2015年4月より人事部ビジネスパートナー室長。2016年1月より現職。
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