グローバルな規模での企業間の競争が激化し、企業を取り巻く環境が刻々と変化するVUCAと呼ばれる現代において、ビジネスの勝敗を決める最も重要なファクターの1つは「人」、つまり人材です。サイコム・ブレインズでは、グローバルに活躍する人材に求められる能力を以下の3つと定義しています。
当勉強会では、この3つの要件のうち、アセアン地域における「異文化理解と適応」というテーマに焦点をあて、第1部ではサイコム・ブレインズが自信を持っておすすめする、異文化マネジメント分野で世界的に認められているホフステード理論を用いたソリューション(研修プログラム)をダイジェスト版で体験いただきます。第2部では、異文化マネジメントに関する多数の講演の実施、研究論文の発表、書籍の出版など、この分野で長年活躍している知識、経験の豊富な横浜市立大学の大西教授をお招きし、アセアン地域で現地スタッフをマネジメントする秘訣についてご講演いただきます。教授自身の駐在員としての経験やタイ国立マヒドン大学経営大学院における5年にわたる教鞭経験などとともに、自らの研究とホフステード理論を踏まえた豊富な事例紹介を通じて、ビジネス現場で使える「活きた知識」をお伝えします。最後に、当勉強会のまとめとして、第1部でご紹介する異文化を読み解くフレームワーク「ホフステードの6次元モデル」をビジネスの現場で活用する方法を体験していただく場として、ミニケースに取り組んでいただきます。
貴社のグローバルな事業展開のための人材育成施策のアップグレードのために、この勉強会にぜひ足をお運びください。お申込みをお待ちしております。
当勉強会ではエクササイズや事例紹介も交えながら、以下の点についてお伝えしてゆきます。
「異文化理解と適応プログラム」は以下のような課題の解決に役立ちます
「異文化理解と適応プログラム」の3つの特徴
赴任する国/普段接する相手の出身国を想定し、「国別の価値観の傾向」「自己と他者の違い」を客観的な指標(ホフステードの6次元モデル)で理解する 。自身の価値観が他者とのコミュニケーションにもたらす影響を理解し、異文化マネジメントにおける重要ポイントをおさえる。さらに、診断レポ―トで自身の価値観と異文化環境下で起こり得るトラブルを事前に知る。
海外との共同プロジェクトや外国人社員のマネジメントなど、文化的な価値観の違いを身をもって体験してきたホフステード・インサイツ認定講師が、ホフステード博士の理論に加えて、自らの実体験や事例も共有しながら、講義と演習を通じて、異文化環境におけるより良いコミュニケーションの手法を効果的に伝授します。
学んだ知識を実務で本当に役立つスキルに落とし込むために、ミニ演習、ケーススタディやロールプレイを通じて、異文化環境で遭遇するであろうコミュニケーション上の誤解やトラブルを予見し、具体的な対処法を考えるシミュレーションを行う。
*当プログラムはHofstede Insights社との提携により実施している独自の研修プログラムです。
<参考>ホフステードの「6次元モデル」と「Culture Compass」
◆ ホフステードの6次元モデル
異文化・組織文化研究の権威であるオランダの社会組織人類者ヘールト・ホフステード教授が、IBMの社員(72か国・11万 6千人)を対象に行った調査、およびその後の長年の研究により確立した理論です。
<文化を理解する6つの次元>
自国と他国の物事の捉え方、考え方の差を相対的・客観的に認識するためのツール「6次元モデル」を活用することにより、ビジネスの現場で直面するであろう課題をあらかじめ予測したり、より適切に対処することができるようになります。
◆ 異文化適応診断アセスメント「Culture Compass」
「ホフステードの6次元モデル」をベースとしたオンラインアセスメントツールです。このアセスメントによって、「自分自身」「日本人の平均」「関心のある国の国民の平均」それぞれの価値観の違いを数値で客観的に把握することができます。診断レポートでは、価値観の違いにより起こりうる問題を把握することができ、スタッフ、取引先、顧客などとビジネスでより良い関係を構築するための手がかりを得ることができます。
参加者特典として、セミナー当日、ご参加いただいた方に異文化アセスメント「カルチャーコンパス」のトライアル受診をご案内いたします。
※当体験会の使用言語は日本語です。
大西 純Jun Onishi横浜市立大学教授・経営学博士
オハイオ大学、青山学院大学卒業後、ニコン、大和証券、リョービに通算20年程勤務。ニコン在職時にシンガポール、香港に駐在。その後、起業しタイを拠点に貿易業を営む。仕事の傍ら、チュラロコーン大学、タマサート大学で修士号を修得し、アジア工科大学院で国際ビジネスの博士課程を修了(Ph.D. international business)。その後、マヒドン大学経営大学院で起業学科長を5年勤めたのち帰国し、国立大学法人弘前大学で国際交流センター長を務める。公立大学法人横浜市立大学国際総合科学部経営学コース教授として現在に至る。専門は人的資源管理で、研究の中心はアジアに進出している日系企業における現地人と日本人管理職との職場でのトラブルを「職場摩擦」と名づけ、その原因と解消法を緻密な現地調査に基づいて明らかにすることである。これまでに60本以上にわたる論文、学会発表、講演があり、異文化マネジメントの専門家として活躍。日本語、英語、タイ語、スペイン語で講義を行うことができるポリグロットである。主な著書に「タイ駐在のためのタイ入門」「Working Japanese in Southeast Asia」等がある。
地紙 厚Atsushi Jigamiサイコム・ブレインズ株式会社 執行役員
Cicom Brains UBCL CO., LTD.代表取締役社長
関西大学経済学部卒業。住友スリーエム(現スリーエム ジャパン株式会社)でセールスおよび市場開拓、マーケティングのほかグローバル人材育成を担当。2007年、サイコム・ブレインズ入社、マネジメント人材育成研修や一般公開型の技術人材育成プログラム『CICOM-ISL』、ビジネス英語研修の企画、営業の指揮を執る。2014年より現職。グローバル人材の育成をライフワークとし、自らが企画した研修ではこれまで約8000人を輩出するなど日系企業のグローバル化を人材育成の側面からサポートしている。現在は、アジア各地を飛び回り、日本での海外赴任前研修、タイ、シンガポール、インドネシアなどでの海外赴任後の研修や、現地スタッフの人材育成など精力的に活動している。趣味で聴くオーケストラの指揮者と企業経営のリーダーシップとの共通点をあれこれ考えることがこの仕事をしていて楽しいことの1つ。
Cicom Brains ラーニング・センター
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