講座の特長

1. 赴任者が直面する現地での課題・ミッション成功のための秘訣を知る

   現地でマイノリティとなる日本人赴任者が体験することや直面する課題、日本本国からの意向と現地の状況を踏まえてどのように現場をマネジメントしていくか等、実際の事例を基にミッション成功のための秘訣を具体的に解説します。

2. アセスメント受診により各国の文化を客観的に把握する

   講座受講前にアセスメントを受診することで、個人毎のレポートにより日本・赴任先・自身の文化的価値観を客観的な数値で把握できます。自身の文化的価値観と赴任先の文化的価値観との差異を把握することで、現地で直面するであろう課題を赴任前から想定することができます。

3. 赴任後のビジネスシーンを想定した実践的な演習を行う

   赴任直後から高いパフォーマンスを発揮できるよう、現地で直面するであろうシーンでのロールプレイなど、豊富な演習を実施します。講師から“現地人社員はどう受け止めるか”という視点からフィードバックを行うことで、赴任後のリハーサルの場として活用することができます。

プログラムの流れ

1. グローバルビジネスにおける「異」文化【講義&演習】
2. マルチレンズによる「他者」への接近と多面性理解【講義&演習】
3. グローバルビジネスにおける4つの文化的次元【講義&演習】
4. 異文化におけるコミュニケーションスキル【講義】
5. COAメソッドと現地への適応【講義&演習】　（通学形式）
   異文化の部下指導におけるACE法【講義&演習】　（オンライン形式）

講師紹介

鄭 偉

拓殖大学商学部 教授
上海外国語大学大学院　異文化研究センター 特任教授

上海出身。国際基督教大学行政学博士課程修了。異文化関係とコミュニケーション学を専攻。アジアのコミュニケーション研究に関しては、地域の歴史的、思想的背景を深く掘り下げ、独自の視点で今起きている問題に鋭い分析を行う。日系企業内部のコミュニケーション問題には、自ら行ったフィールドワークに加え、多数のケースを分析して説得力の強い解決策を提示する。確かな理論に裏打ちされた現場重視のアプローチは、顧客から常に高い支持を集めている。

鄭 偉講師からのメッセージ

海外各国の事情はインターネットでいくらでも情報を得ることができますが、その情報の活用方法を知っている日本人は多くありません。たくさんの洋服を持っていても、それらを上手にコーディネートできていないのと同じです。そこで、この講座では海外赴任者に必要な「情報のコーディネーション技術」を教えています。
また、異文化を「受け入れる」だけでなく、異文化の中で「発信できる」ことをこの講座の最終目的としています。文化の違いによって感じる疲労・ストレスの取り除き方、異文化をニュートラルに認知して、ポジティブに他者を理解する方法、日本本社の事情を現地人社員に伝達・説得する技術など、着任後すぐに実践できる具体的なスキルを学び、異文化の環境で仕事をするためのグローバル・コンピテンスを高めていただきたいと思います。