持続的な成長と差別化戦略としての「越境学習」
近年、組織の枠を越え、職場以外で学ぶ「越境学習」「越境型研修」が注目されています。
この背景には、将来やキャリアへの不安から社外で積極的に学ぶ、という個人としての動機もありますが、もう一つは「イノベーション」という、組織へのインパクトに対する期待があります。
急速に進む少子高齢化や人口減少を背景に、現在の日本は「課題先進国」と呼ばれています。
CSV(Creating Shared Value)では、従来のビジネスの枠を越え、自社の強みを活かして社会課題の解決に取り組むことでイノベーション、つまりこれまでになかったアイデア・事業・市場の発見、そして他社との差別化や持続的な成長につながるといわれています。
これからの組織に求められるイノベーティブ・リーダーを育成する
このような社会課題の解決やイノベーションの創出を牽引するリーダーを育成するためには、慣れ親しんだ環境から一歩外へ出て、価値観や思考プロセスが異なる多様な人々を巻き込みながら、議論し、考え、
行動する経験から学ぶことが必要です。本プログラムは、地方を舞台に多様な人々と関わり、イノベーションを起こす実践的メソッド「FORTH Innovation Method」のプロセスを体験しながら、イノベーティブなリーダーシップを身につけるプログラムです。
特に大きな組織においては、企業の文化や政治的な事情が課題解決やイノベーションの障壁となることが多くあります。本プログラムでは、そのような組織的な問題にも対応したイノベーションのプロセス「FORTH Innovation Method」の一部を用い、参加者の視野を広げ、様々な関係者を巻き込みながら課題解決を行う手法を身につけます。
人口減少や超高齢化による「環境保全の担い手不足」「地場産業の衰退」など、地方には様々な課題が山積みとなっています。近い将来、都市部を含む日本全体、そしてあらゆる企業が直面する課題に「今、触れることができる」、それが「課題先進地としての地方」です。
本研修で、地方の諸問題に触れ、その解決のために何をすべきか考えることで、課題設定力の強化につながります。
山形県飯豊町で行うフィールドワークでは、地域住民、現地企業、行政関係者など、現地の様々な人々の声を聞く機会を多く設けます。普段のビジネスよりもさらに多様なステークホルダーに接し、様々な企業から参加するメンバーと協働することで、属性や立場を超えたチームをマネジメントする力やレジリエンスを強化します。
依田 真美相模女子大学 学芸学部 准教授
NPO法人「日本で最も美しい村」連合 資格委員
津田塾大学学芸学部、MITスローン経営大学院卒業。経営学修士。クレディ・スイスにて、日本の産業・企業分析を証券アナリストとして手がける。その間に、企業派遣でMITスローン経営大学院に留学。その後、格付機関スタンダード&プアーズにて、東アジアの事業法人、自治体、公的機関格付部部長や証券化本部長を歴任。2009年にかねてから関心のあった地域活性化に取り組むため、北海道大学の博士後期課程にて観光学を学ぶ。2012年にSanca Process Designを立ち上げ、参加型の地域戦略策定や組織活性化に取り組んでいる。ケース・ウェスタン・リザーブ大学Appreciative Inquiry資格コース修了。FORTHイノベーションメソッド認定マスターファシリテーター。
STEP 1 | 2019年9月20日(金) 13:00~17:00 @ Cicom Brainsラーニング・センター |
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STEP 2 | 2019年10月2日(水) ~ 2019年10月4日(金) @ 飯豊町にてフィールドワーク |
STEP 3 | 2019年10月11(金) 9:00~17:00 @ Cicom Brainsラーニング・センター |
STEP 4&5 | 2019年10月31日(木) ~ 2019年11月1日(金) @飯豊町にて成果発表会 |
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