自社の事業との関係性を明確にして活動計画を立てる、あるいは対外的にメッセージを発信するなど、SDGsに対する取り組みが本格化しています。一方で、個々の従業員の関心が薄く、活動にも関心や協力を得られていない企業が多いのが現状ではないでしょうか。
SDGsは環境、エネルギー、ダイバーシティの問題だけでなく、貧困、飢餓、平和など、日々の仕事とは無関係と思われがちなテーマも含むことから、仕事人としてだけでなく、家庭人、地域社会の構成員として考え理解することが必要です。そしてそのようなアプローチによって、SDGsに対する仕事人(社員)としてのコミットメントレベルが高まると考えられます。一方でSDGsに対する理解を促進するためにCSR、経営企画、人材開発部門などが研修・ワークショップを実施しようにも、どのようなプログラムが効果的なのか、知見が蓄積されていないという課題があります。
このセミナーでは、上場企業のCSR担当役員として長年SDGsに取り組み、ワークショップのファシリテーターとしても経験豊富な田村拓氏が、SDGsにおける企業の現状と課題を解説します。また、個人に会社のSDGsに対すリアリティを「自分ごと」として感じていただくための様々な工夫やヒントもお伝えします。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略語。2015年国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」における、2030年までの国際目標。貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー、水、エネルギーなど、持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットで構成されている。
田村 拓Taku Tamura青山学院大学 社会情報学部 プロジェクト教授
一般社団法人 EDAS(イーダス)理事長
ニホンゴカンパニー株式会社 代表取締役 CEO
大学卒業後NTTに入社。NTTデータを経て、CSK(現 SCSK)に移り、経営企画、IT企画、研究開発、新規事業、海外事業、グループの特例子会社、CSR担当役員と経験を積む。CSKホールディングス常務執行役員、CSKグループのコーポレートベンチャーキャピタル兼シンクタンク・CSK-IS 副社長、SCSK執行役員、プリペイドカード/キャッシュレスサービスのクオカード常務執行役員などを歴任。2005年よりグループの人財育成担当責任者として、各社の幹部育成をワークショップ型研修で実施。国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)理事 企業責任者としての経験から、SDGsの前身であるMDGs時代より本活動をライフワークとしている。
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