自社のDX(デジタル・トランスフォーメーション)に苦戦する多くの日本企業において、その課題は、データ活用やテクノロジーの導入以前のアナログな部分にあります。「不確実性を嫌い、過去の成功体験や商習慣に基づく仕事の進め方」「部門ごとに縦割り化された業務プロセスや制度」といった日本企業特有の傾向が、変化に対する現場のアレルギー反応を生み、また、部門をまたいだ連携や戦略的な取組みを困難にしています。
このような時、企業が改めて立ち返るべきは、自社のビジネスや業務にデジタル変革を行う目的、すなわち「顧客の変化への対応」です。IoTやクラウドといった技術の発展とあわせて日々変化する顧客の行動やニーズへの対応なくしては、いずれ企業は新しい競合に淘汰されます。データやテクノロジーを用いてどのように変革すれば顧客に選ばれるのか。この「顧客視点」で考えた時、おのずと自社のDXですべきことが見えてきます。
今回のセミナーでは、電通時代から先端テクノロジーを活用した事業開発を専門とし、8月から開講する夜間公開講座「サイコム イノベーション コンソーシアム」で「DX構想力強化」のクラスを担当する宮林隆吉氏をお招きし、日本企業のDX推進を阻む要因と、「顧客視点のDX」の成功事例についてお話します。このセミナーを、自社ビジネスにおけるDXを考えるきっかけとしていただければ幸いです。
申し訳ございませんが、同業他社様からのお申し込みはご遠慮願います。
宮林 隆吉Ryukichi Miyabayashi夜間公開講座『サイコム イノベーション コンソーシアム2022』の「DX構想力強化」講座担当講師
一橋大学博士(経営学)。イエセ経営大学院経営学修士。慶應義塾大学経済学部卒業後、電通へ入社。営業・マーケティング部門・電通総研主任研究員を経て、電通イノベーション・イニシアティブ/データ・テクノロジーセンターにて国内外の先端テクノロジーへの投資・IPO支援に従事。新規事業開発サービス「Expert Idea 500」を始め、テクノロジー・スタートアップと大企業の経営リソースを掛け合わせた事業開発を推進する。電通退社後、次世代に残せる豊かな社会の実現を志し、IoT/データ・テクノロジーに特化したVCを共同創業する。