当社がダイバーシティ研修を提供するなかで、「多様性の観点から、このような女性部下にどう対応すればよいか?」「若手社員にバイアスを持たない方法を教えてほしい」というようなご質問を受講者からよく頂きます。真面目な人ほどテーマ、シチュエーション別のハウツーを覚えようとしがちですが、ともすれば、個々の相手・状況を無視した画一的な対応につながりかねません。
本質的には、「多様性の受容」とは、価値観・文化・個性などが、ひとり一人異なることを当たり前のものとして認識すること。さらには、その前提に立って想像力を働かせ、個別の状況理解に努めながら行動できることです。このマインドを獲得する一番の近道は、実際に国籍、年代、性別、障害の有無などにおいて、自らと異なる人々の中に身を置き、経験を重ねることですが、多くの日本企業で働く方にとって実現は困難でしょう。
そこで、今回のセミナーでは、日々の業務では得にくい、異なる価値観を持つ人々との交流を疑似体験する「ダイバーシティ体感ゲーム」をご紹介します。皆さまにはゲームが進行する様子をご見学いただき、受講者が、他者との選択・議論・意思決定を通して、多様な相手と向き合う「気づき」や「感情の動き」を獲得するプロセスを疑似体験いただきます。
【ダイバーシティ体感ゲーム(アリス社への派遣)の概要】
様々な背景・属性・個性などをもつ候補者の中から、重要ミッションを遂行するメンバーを選定するゲーム。メンバー選定の過程で、各自の先入観、価値観があぶりだされます。
申し訳ございませんが、同業他社様からのお申し込みはご遠慮願います。
疑似体験セッションに関する備考
鄭 偉ZHENG Wei拓殖大学商学部 教授
上海外国語大学大学院 異文化研究センター 特任教授
上海出身。国際基督教大学行政学博士課程修了。異文化関係とコミュニケーション学を専攻。アジアのコミュニケーション研究に関しては、地域の歴史的、思想的背景を深く掘り下げ、独自の視点で今起きている問題に鋭い分析を行う。日系企業内部のコミュニケーション問題には、自ら行ったフィールドワークに加え、多数のケースを分析して説得力の強い解決策を提示する。確かな理論に裏打ちされた現場重視のアプローチは、顧客から常に高い支持を集めている。
加藤 円Madoka Katoサイコム・ブレインズ株式会社
シニアコンサルタント
大学卒業後、児童英語講師、高校非常勤英語講師、留学コンサルタントを経て当社へ入社。シニアプランナーとして、英語基礎力強化、TOEIC対策研修、スピーキング力強化研修などの企画、教材開発、研修クオリティー管理、講師マネジメントに携わった。現在はシニアコンサルタントとして活躍中。オーストラリア、イギリス、アメリカの滞在経験から、英語をコミュニケーションツールとして、様々な国の人とディスカッションすることのおもしろさと難しさを実感する。自分の経験を生かして、英語学習についての悩みを共有することで、グローバルな環境で活躍する受講者の応援をしたいと考えている。