• HOME
  • オピニオンズ
  • 事前にアセスメントや映像学習を行い、研修後も参加者がともに学び合う仕組みをデザイン。変わりつつある企業研修の今

対談

2020.01.28

事前にアセスメントや映像学習を行い、研修後も参加者がともに学び合う仕組みをデザイン。変わりつつある企業研修の今

  • b! はてぶ
西田 忠康 Tadayasu Nishida
西田 忠康 サイコム・ブレインズ株式会社
ファウンダー 代表取締役社長

マイクロラーニングを使いながら、研修後も受講者がともに学び合う

  • 楠田 祐
    もちろんです。例えば、ライブ感、緊張感があって集中できることは、集合教育の良さのひとつでしょう。本人が自分のキャリアのために自主的に学ぶことと、企業が実施する集合研修と、両方が必要ですね。
  • 西田 忠康
    同感です。当社では、5年ほど前から集合研修に反転学習を取り入れており、事前に映像学習をして来ていただいていますが、最近では、研修後は受講者同士がマイクロラーニングで自主的に学びながら教え合い、刺激を与え合うといったプログラムをオーガナイズさせていただくことが増えてきました。
  • 楠田 祐
    それは面白いですね。
  • 西田 忠康
    集合研修で集まると、まず参加した方々に各自が映像学習をしてよくわからなかったことをグループで教え合っていただきます。わからなかった人は疑問点を解消できますし、教えた人も、教えることが本人の学びになります。
  • 楠田 祐
    お互い刺激になりますね。日本では、企業の研修も、学校の授業も、講師が一方的に話すのをだまって聞きなさいというスタイルが昔から続いてきましたが、これが問題だと常々思っています。そういう学び方に慣れてしまったことが、会議やシンポジウムなどで積極的に発言や質問をする日本人が少ない原因のひとつです。
  • 西田 忠康
    集合研修においてインタラクティブ性を高めることは大事です。そして、刺激を与え合った仲間同士が、研修後もマイクロラーニングを使って継続的に学び合えるわけです。当社はマイクロラーニングのコンテンツ制作も受託しており、会社ごとの事業モデルや商品、営業スタイルといったものにカスタマイズしてワンセットの形で納入していますが、それだけでは十分ではないと思っています。こういう発見があったので共有しましょうと誰かが自らコンテンツをアップしたり、これに関して質問や提案がある人はどんどん出してくださいといった形になったりしていくのが理想的です。
  • 楠田 祐
    学びのコンテンツを社員自身がカスタマイズしていくわけですね。
  • 西田 忠康
    これは自然発生的にはなかなか起こりませんから、事前にある程度のガイダンスを行いますし、当社のコンサルタントが触媒役を担っています。そのようにして自発的に学ぶスタイルをいかに定着させていくかが大事です。

RELATED ARTICLES