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対談

2020.01.28

事前にアセスメントや映像学習を行い、研修後も参加者がともに学び合う仕組みをデザイン。変わりつつある企業研修の今

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西田 忠康 Tadayasu Nishida
西田 忠康 サイコム・ブレインズ株式会社
ファウンダー 代表取締役社長

個人をつくる人材開発からグループをつくる人材開発へ

  • 楠田 祐
    従来型の集合研修は、人事や上司に言われたから来ましたといった、研修会場に行くことが目的になっていたようなところもあったのではないかと思います。職場に戻れば、残念ながら多くの人は学んだことが身に付かないまま忘れていってしまう。西田さんのお話を聞くと、それがずいぶん変わってきたなという印象です。
  • 西田 忠康
    研修会社の世界では、以前は優秀な人気講師が企業研修で良い講義を行うと、それで好評を博してリピートをいただくことがよくありました。
  • 楠田 祐
    人気講師のスケジュールは1年先まで埋まっていることもありましたね。
  • 西田 忠康
    そういう講師のスケジュールを押さえられるのが強い研修会社だとされた時代があったのです。それが変わって、今では、お話ししたような研修の全体をデザインし、マイクロラーニングなども含めて事前に仕組みづくりを行っていくコンサルタントのケイパビリティがきわめて重要になっています。ですから、当社でもコンサルタントの人材投資には力を入れています。
  • 楠田 祐
    時代の変化とともに、研修を行う企業も変わることを迫られているし、それをサポートする人材開発会社も変わってきたと。これからの企業には、最近出てきている新しいスタイルの研修に、アジャイルにトライ&エラーすることが求められているのではないかと思います。
  • HRエグゼクティブコンソーシアム代表 楠田祐氏
  • 西田 忠康
    どのような内容の研修かということに加えて、誰に対して行うのかも同じくらい大事です。全員を対象に行うのではなく、一部を対象とする研修を行うのであれば、最も効果が出る形で戦略的に実施しなければなりません。そこで、こういう志向性があり、熱意がある人を事前に選んで研修に参加していただこうということで、最近は当社のご提供するアセスメントへのニーズが非常に多くなっています。
  • 楠田 祐
    熱意があるかどうかということは重要ですね。
  • 西田 忠康
    そして、人選が決まって研修を行うと、お話ししたように、参加者の方々がマイクロラーニングを活用して相互に学習し、やがて新たなアイデアをどんどん出していくグループに育つように支援するわけです。そういう意味では、コンテンツを講師がデリバーするだけの研修会社ではなく、その会社の成長のために望ましいグループをつくっていくプロジェクトのパートナーという観点でご相談いただければと思っています。
  • 楠田 祐
    個人をつくる人材開発からグループをつくる人材開発へというのは、ひとつのヒントになる視点だと思います。今日はありがとうございました。

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