コラム

2020.08.25

ウィズ・コロナ、ウィズ・ダークサイド ~今だからこそ考えたい、ダメな自分との向き合い方~

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矢淵 敏幸 Toshiyuki Yabuchi
矢淵 敏幸 サイコム・ブレインズ株式会社
コンサルタント

性格は変えられないし、コロナ禍は続くけど…

パーソナリティ、すなわち気質というものは、一朝一夕には変えることはできません。そして、「ダークサイド」は人により千差万別です。だからこそ、自分自身のダークサイドに気付き、必要に応じて自分の言動をコントロールするなど、セルフ・マネジメントしていくことが極めて大切です。

例えば、感情に任せて人を怒鳴りつけてしまう人は、そのこと自体で「パワハラ上司」とのレッテルを貼られてしまう可能性が高いと言えます。そのような人は、怒鳴ってしまう前に、冷静に自分の発言が及ぼす負の影響を自覚し、自制することを自分の決め事とすることが必要です。業績不振の中でリスクを取ることを怖れるあまりに、意思決定ができなかったり行動に移せない人は、実行力のある人にアドバイスを求めたり、本当にそれがリスクなのかどうかを客観的に評価し、比較的影響度の小さいことから着手してみるのも良いかもしれません。勤勉で、一生懸命で、完璧主義なあまり、リモートワーク環境下で部下への監視を強めてしまうような上司は、部下に対して必要以上にストレスを与えてしまいます。プロセスには過度に立ち入らず、成果をみるということをあえて意識的にやるという姿勢が必要です。

「パーソナリティは容易に変わらない。行動は変えることができる。」そのような考えに基づき、私はHogan Assessmentの認定コーチとしてフィードバックセッションを提供しています。フィードバックする時にいつも思うのは、たとえ同じ診断結果であっても、被験者の方の置かれた立場、人間関係、そして業務上の課題や悩みはひとそれぞれであるということです。今回のコロナ禍によりストレスフルな状況が何か月も続いている中では、誰しもが自分のダークサイドがいつ出てもおかしくない状況であるといえます。半年前には考えもしなかった、自分では抗うことができない環境変化の中で、無力さを感じる人もいるでしょう。だからこそ、人それぞれの課題や悩みに寄り添い、より良い行動が取れ、パフォーマンスを上げられ、より素晴らしいキャリアを築けるように支援していきたいと思います。

※当社は、Hogan Assessmentの代理店であるOptimal Consultants Japan K.K.のアライアンスパートナーとして、同社の日本におけるHogan Assessmentの販売を支援しています。

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