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コラム

2021.09.06

DiSC®で「CS」のコンサルタント兼ジャズプレイヤーが考えた、ビジネスにおける対話の作り方 ―リーダーが意図を持って設計したいチームのコミュニケーション(後編)

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山﨑 俊樹 Toshiki Yamazaki
山﨑 俊樹 サイコム・ブレインズ株式会社
ディレクター

Like a jazz session ――相手のスタイルに合わせたら、ハッピーな関係を作れた

2つ目は、「相手が好むコミュニケーションの取り方に合わせる」ということです。前編でもお伝えしたように、私はジャズサキソフォンプレイヤーとしても活動しているのですが、セッションができるお店には、キャラクターの異なる様々な演奏家が集います。そして、リリカルに静かに奏でるピアニスト、弦を端から端まで縦横無尽に猛スピードで奏でるベーシスト、音をわざと外しまくるフリー系のサックス奏者がセッションを楽しみます。私の場合は、一緒に演奏する相手の演奏者が好む演奏スタイルに合わせることが多く、テンポアップしたらこちらもテンポアップで応え、高音域で攻めてきたらこちらも高音域で対応します。そうしたほうが、皆がハッピーな気持ちになって信頼関係を生むことが多いからです。演奏を聴いているお客様も喜びます。人との対話も同じです。ストレートに直球で話してくる人にはこちらも単刀直入に、ゆっくりと少しずつ対話をしかけてくる人にはこちらも話を急がず丁寧に対応する、といったように、相手のコミュニケーションスタイルに合わせたほうが、意思疎通が楽になり、コミュニケーションも活性化しやすくなります。

相手が好むコミュニケーションスタイルを類推し、自身のコミュニケーションスタイルを相手の好みに合わせること、と聞いて、おそらく多くの方は研修等で使うことの多いアセスメントの「DiSC®」を思いだすのではないでしょうか。DiSCは1920年代に心理学者ウィリアム・M・マーストン博士が提唱した理論で、アセスメントによって自身のコミュニケーションスタイルや、相手のスタイルに合わせたコミュニケーションの方法について、客観的な示唆を得ることができます。サイコム・ブレインズでもこのDiSCを活用した研修をご提案することが多いです。リーダーだけでなくメンバー全員がこのDiSC理論でお互いを理解することができれば、よりスムーズな意思疎通ができるようになるでしょう。

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