- 蒋 小敏サイコム・ブレインズ株式会社
コンサルタント

母国語と日本語、あるいは英語を流暢に話し、成長意欲も高く、誰よりも日本企業で活躍したいと思う外国人は、まさに日本企業が求めている「グローバル人材」です。一方で日本人と同様に厳しい就職活動を乗り越えて自分の強みを活かせるはずの会社に就職できた彼らは、なぜ半年や1年という短い期間で離職という道を選んでしまうケースが多いのか。その根本的な理由は何でしょうか?
もちろん離職の理由はさまざまですが、よく聞こえてくるのは「日本の企業文化や働き方に納得がいかない」という声です。外国人社員が受け入れ、納得することができない「日本の企業文化や働き方」とは、具体的にどういったことなのか。ここを掘り下げて理解すれば、貴社においても適切に離職防止策を取ることができるのではないでしょうか。
私は中国出身の中国人で、中国の大学を卒業後、日本の大学院に入学しました。卒業後はグローバルな環境で自分の価値を高めたいと考えて、新卒採用枠で日本の大手小売企業に就職しましたが、半年で離職しました。本コラムでは、その経験を活かして外国人社員の離職理由と日本企業への期待についてお伝えしたいと思います。