背景:「ウチの部長は『大課長』なんです」
この企業では、これまで部長クラスの人材に対して体系的な教育を行ってこなかった。人事部門が『ウチの部長は、大課長なんです』と表現するように、部長クラスの多くが、課長時代の意識を引きずったままで、部長としてより大きな視座に立つこと、意思決定や実行のレベルを高めることが課題となっていた。
この企業では、これまで部長クラスの人材に対して体系的な教育を行ってこなかった。人事部門が『ウチの部長は、大課長なんです』と表現するように、部長クラスの多くが、課長時代の意識を引きずったままで、部長としてより大きな視座に立つこと、意思決定や実行のレベルを高めることが課題となっていた。
部長としてどのような役割を担うべきなのか。その役割を果たすためにどのような行動が必要なのか。これらを学び実践するために、サイコム・ブレインズからは以下の4つの施策を提案した。
サイコム・ブレインズでは、部長クラスの人材に必要な7つの役割・行動を『Hexagon Plus®』としてモデル化し、このモデルに基づいた研修プログラムを提供している。当該企業では、3日間の集合研修として実施。研修では、ケーススタディ、ディスカッション、ロールプレイといった様々な手法を用いて、求められる役割の重要性、役割を行動として体現するための知識・スキルを学習した。
集合研修の実施後、受講者は各々のアクションプランに基づいて学習内容を実践。半年後には上司、部下、本人による360度診断を2週間かけて実施。実践期間中の現場における行動について、客観的なフィードバックを受けた。また、フォローアップ研修では、受講者が自身の診断結果を開示し、受講者間でフィードバックを行った。
詳細:上級管理職(部長層)向け 360度診断
『Hexagon Plus® 360』
本施策は、研修による学習だけでなく、現場での実践と他者からの客観的なフィードバックによって、部長の意識・行動変革につながったことが当該企業から評価された。当初は各事業部からの推薦による受講者選定が行われていたが、現在ではすべての部長クラス社員を対象として、継続的に実施されている。