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多国籍な環境で働く/海外拠点で働く日本人のための 「異文化適応トレーニング」体験会 報告レポート~国ごとに異なる価値観の違いを学ぶ~

文化の違い、価値観の違いが引
き起こすトラブルを回避する
/柔軟に解決する方法とは?
オンラインアセスメント
トライアル受診付き

2018年1月23日(火)に開催済みのイベントです。

開催レポート

サイコム・ブレインズでは、去る2018年1月23日(火)、「多国籍な環境で働く/海外拠点で働く日本人のための「異文化適応トレーニング」体験会~国ごとに異なる価値観の違いを学ぶ~」を開催しました。当ページでは体験会の実施レポートという形で、サイコム・ブレインズが提供する「異文化適応トレーニング」の概要と日本の文化的価値観の特異性、異文化オンラインアセスメント「カルチャーコンパス」の活用事例などをお伝えします。

参加者はグローバル人材の育成を担当されている方やグローバル企業で営業パーソンとして活躍される方々が中心でした。この体験会では参加者に事前にオンラインアセスメント「カルチャーコンパス」を受診いただきました。当アセスメントは自身の文化的価値観の傾向と、母国/関心のある国(赴任先や取引先の国など)の価値観の傾向を比較することができる異文化アセスメントツールです。診断レポートでは、価値観の違いにより起こりうる問題を把握することができ、スタッフ、取引先、顧客など、ビジネスでより良い関係を構築する手がかりを得ることができます。

印象に残ったことの1つは、当体験会の参加者が関心のある対象国として選んだ国は、欧米だけでなく、アジア、北欧、アフリカ諸国と幅広かった点です。こうした点でも日本企業のグローバル化の進展を感じます。

さて、体験会では、まずはじめにホフステード教授が伝える「文化とは、あるグループを他のグループから区別する心のプログラミングである」ということ、そして「私たちは無意識のうちに価値観を身につけている」ということを目に見える形で疑似体験していただきました。そのうえで、改めて価値観の形成や文化とはどのようなものか、赴任者を待ち受ける衝撃やリスク、文化的価値観の違う人たちが互いに抱く感情、価値観の違いに起因する誤解の事例を紹介しながら、

「なぜ、そのような誤解や摩擦が生じたのか?」
「どのように対処すれば改善できるのか?」

といった質問を参加者に投げかけつつ、ホフステード氏が開発した異文化を読み解くフレームワーク「6次元モデル」を基に、ホフテード・インサイツ・ジャパンの広崎講師が詳しく解説/紹介しました。

人々の持つ価値観は目に見えないものだからこそ、その国の価値観について正しい認識を持ち、文化的価値観の違いを超えてよりよい関係を構築しながら円滑に協働し、ビジネスを展開することが欠かせません。ホフステード氏の分析によると、日本は世界中のどこの文化圏にも属さない特殊な価値観のパターンを持つ国であるからこそ、文化的特徴や価値観の違いとそれがもたらす影響に注意を払う必要があります。このモデルを短時間で完璧に理解することは簡単ではありませんが、広崎講師の分かりやすいレクチャーによって、参加者の皆さんにも初めて触れる“ホフステード理論”の概要を理解していただけたのではないかと思います。

<診断結果レポート(サンプル)>

fgi1

また、「カルチャーコンパス」のレポートと「ホフステードの6次元モデル」というフレームワークを得ることで、自身の価値観を客観的に見つめ、日本人が異文化環境で遭遇するであろう「意外性や驚き」を論理的に理解したり、対処の糸口を見つけることができるようになります。さらに、広崎講師からカルチャーコンパスのもう1つの活用法として「メンバー全員がカルチャーコンパスを受診して各個人の価値観を示す数値をグラフにプロットすることで、互いの価値観の違いを深く理解することができ、より良い関係を構築することができるようになる」という紹介もありました。社内のコミュニケーションの改善やチームワークの向上といった課題をお持ちの企業の皆さまにも「カルチャーコンパス」を活用していただきたいと思います。

最後に、今回の体験会では時間的な制約から演習やケースに十分な時間を割くことができませんでしたが、通常の公開講座や企業研修ではレクチャーを受けた後、実例に基づくケースを題材にしてグループ内で議論していただく場面を多く盛り込んだ構成で実施しています。

スタンダードなプログラム例
(1日コースの場合)

事前
異文化オンラインアセスメント
「カルチャーコンパス」の受診
当日
1. 本トレーニングのプログラム紹介と目的

グローバルな事業展開のために価値化の異なる人々を理解することがいかに重要かを認識する

2. 文化とマネジメントの関係

経営に文化がいかに大きな影響を与えるかを認識する

3. 「6次元モデル」を用いた各国の価値観の違いの解説

各国のスコアを比較し、価値観の違いを客観的に把握する

4. 「カルチャーコンパス」レポートの解説

レポートが提示する自身の価値観の特徴を理解し、価値観の違いがもたらすコミュニケーションへの影響とリスクに備える

5. 演習、ケースを題材としたグループワークと解説

学んだ知識を定着させ、実践的なスキルに落とし込む

6. 質疑応答及びまとめ
参加者の声(一部抜粋)
Q.参加した理由
  • 中堅社員向けの異文化理解、グローバルリーダー研修を検討しているため
  • 赴任前研修および赴任後教育の見直しをしているため
  • グローバル人材育成の選抜/外国人社員の受け入れに関連するヒントを得たかった
  • 文化の違いを数値化し、定量化させるというアイディアが革新的な内容だと思ったから
Q.参加した感想
  • 赴任前にどういった教育が必要なのかを考える一助となった。カルチャーコンパスはぜひ活用していきたいツール。
  • 行動と目に見えない価値観について考える、気づきがあった。
  • 違いを理解し、その違いを楽しむことが大事だと改めて感じた。
  • ホフステードのモデルは既知だったが、ビジネスシーンでどう活用できるのかについて解説がわかりやすく、とても参考になった。

また、弊社では当体験会でご紹介した「異文化適応トレーニング~6次元モデル編」以外にも、グローバルな戦略の策定と実行を支援する様々な研修プログラムとリソースをご用意しています。次回は3月20日(火)に、サイコム・ブレインズが自信を持っておすすめする、企業向けに提供してきた英語のコミュニケーション力強化プログラムと今回の異文化トレーニングを、ダイジェスト版にしてお届けします。お申込みはこちら>

世界を相手に事業を展開する貴社の人材育成施策検討の相談相手として、弊社をご活用いただければ幸いです。

異文化理解と適応トレーニングに関する資料請求・お問い合わせ

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