- 加藤 円サイコム・ブレインズ株式会社
シニアコンサルタント

企業のグローバル人材育成を支援させていただく中で、「もっと英語力をあげないと…」「立場にふさわしい英語を使えるようにならないと…」といったお声を伺います。常に上昇志向を持つことは素晴らしいことですが、グローバルな環境において大きな責任を伴う役割を担うことや組織の先頭に立つことに躊躇したり、必要以上に自信を持てないのは、英語力の問題なのか。そんなことを考えていた時に、偶然、私自身が『I am Remarkable』というワークショップに参加する機会がありました。Googleが開催するこのワークショップでは「I am remarkable, because(私は素晴らしい。なぜなら)…」と宣言するのですが、これがなかなか出てきません。他の人の素晴らしいところは言えるのに、自分のこととなると意外と困って黙ってしまうのは私だけではないようで、参加者の多くが自尊心の低さ、自分を過小評価していることに気づいた貴重な時間でした。この体験から、日本人がグローバルな環境でもっと自信をもって最大限のパフォーマンスを発揮するためには、英語力だけではなく「ありのままの自分を肯定する感覚」つまり「自己肯定感」もひとつ重要なキーになるのではないかと思いはじめました。そこで今回は、日本人の自己肯定感が低い要因を分析し、要因に基づく効果的な「自己肯定感の高め方」について考えていきたいと思います。